| ＜CONTENNTS 3＞ |
| ● 定義表 |
| A | 100% SYNTHETIC | エステル・ベース（+PAO) | GROUP 5 | |
| B | (FULL) SYNTHETIC | PAO・ベース（+エステル） | +VHVI | GROUP 4 |
100％化学合成オイルの商品は、YACCOには２種類存在する。
A. 100% SYNTHETIC
一般的に100％化学合成油と呼ばれ、機能面、コスト面ともに最高品質を誇る高性能オイルを指す。
主原料としてエステルに重点を置いているが、そのエステルの種類も各メーカー、各商品によって様々である。
YACCOでは加水分解しづらく、シールを冒さないエステルを使用する。
合成油素材のエステルに、PAOを加味した構成を持ち、
非常に高い粘度指数と耐熱安定性および酸化安定性がある。
B. (FULL) SYNTHETIC
同じく100％化学合成油。主原料にPAOをベースとして化学合成油を生産するため、A に比べて、
ややコスト面で有利な製造展開が可能になる。
化学合成オイルの最初期に出現した100％化学合成油は、このＢタイプである。
合成油素材のPAOは、オイルシールを収縮させる特性があるためにエステルを加味してシール・カウンター
の構成を持つ。
昨今は更にVHVIを添加あるいはPAOの代替として用い、 A との区別表記としてSYNTHETIC とする。
A, B ともに日本語での表記では、いずれも 「100％化学合成オイル」 である。
但し正確な表現としては素材による緻密な分化が必要であり、このあたりは世界的に統一された定義方法が
存在しない。
よって、大雑把な解釈とすれば、鉱物油を1％も用いていないオイルは、全て100％合成油 という事になる。
どのような表現方法を用いて記載するのかは、各メーカー解釈のオプションとなっている。
YACCO はこの特異点をできるだけ正確にユーザーへアピールする為に、素材構成による
表現を正しく明示する事に注力している。（正規レギュラー生産品について）
この事は、数あるオイルメーカーの中でも異例中の異例である。
エンジンオイルについて言及すれば、GALAXIEやYC-454などの100％化学合成油は、Ａタイプの
100% SYNTHETIC であり、そのベースとなるエステルにはｺﾝﾌﾟﾚｯｸｽ・エステルその他が、
またMVX RACE 2Tなどは数種類が緻密にセッティングされている。
ＶＸ-600やＶＸ-1703等はＢタイプであり、(FULL)SYNTHETICである。
通常は一般的にFULLは表記していない。原料の素材にPAOやVHVIも用いられ、その特性を
高める為に、コストは掛かるがいわゆるDIパッケージと呼ばれる添加剤ではなく、「コンポーネント」原料
により強化処方がされている。
エステル部分にはYACCO独自の特殊ポリオールエステルその他も使用されている。
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